在宅訪問管理栄養士の活動紹介

訪問栄養指導を中心に、摂食嚥下チームの主担当や地域ケア会議の助言者も担っています。

関東・甲信越ブロック

伊藤 里衣子ITO Rieko

医療法人社団まごころ 四街道まごころクリニック

伊藤 里衣子さん

認定在宅訪問管理栄養士を目指したのは、どのようなきっかけからですか?

大学卒業後、病院勤務の中で退院後に再入院となる方々を目にし、「在宅療養者の食生活」に関心を持つようになりました。
その後、結婚や出産で一時的に職を離れましたが、「やはり管理栄養士として働きたい」という思いから、日本栄養士会へ再入会。
その際、この認定資格を知り、1歳の息子を抱きながら事務局へ問い合わせたことを覚えています。

当時の自分にはハードルが高く一度は断念したものの、「次に働くなら在宅の分野」という想いは消えませんでした。

その後、現在の在宅療養支援診療所への勤務が決まったことを機に一念発起し、10年越しに念願の資格取得を果たすことができました。

現在は、どのような活動をされていますか?

現在、千葉県の機能強化型在宅療養支援診療所「四街道まごころクリニック」に勤務しています。

2019年入職当初は地域に在宅訪問管理栄養士が少なく、ケアマネジャーから「どんなことをするのですか?」と聞かれることも多く、居宅介護支援事業所へ挨拶回りに行くところからのスタートでした。
今では食事や栄養に関して、院内外の多職種から相談をいただけるようになりました。

主な活動は在宅訪問栄養食事指導のほか、法人内の在宅栄養・摂食嚥下チーム「もぐまご」の主担当として、組織全体が栄養や嚥下に関心を持てるよう、栄養評価や院内勉強会の開催、栄養補助食品の紹介などを行っています。

さらに、当法人主催の医療・介護職向け勉強会の講師、地域ケア会議の助言者、地域住民向けの栄養講話、近隣のジュニアサッカーチームへの情報提供など、院外活動も積極的に実施しています。

また、院内スタッフ向けに月1回「まごころ食堂」を開催。食事を通して自身の健康を振り返る機会をつくり、同じ食事を囲むことでコミュニケーションを活性化させ、働きやすい職場づくりに繋げる活動も行っています。

認定資格は、現在の活動にどのように活かされていますか?

私には管理栄養士業務から離れていた期間があり、復帰への不安が大きくありました。
特に在宅訪問は、限られた環境に一人で訪問するため、制度の知識や経験がない状態ではより不安を強く感じていました。

しかし、認定資格の取得に向けて学び、正しい知識を身につけたことが、その不安を払拭する大きな自信に繋がりました。

また、資格取得を通じて日本在宅栄養管理学会の学術大会や研修会に参加できたことも大きな財産です。

単なる知識のアップデートにとどまらず、同じように在宅訪問を行う全国の管理栄養士との「横のつながり」ができました。

日常の業務で悩んだり、壁にぶつかったりした時にも、一人で抱え込まずに相談できる仲間がいることが、現在の活動の支えになっています。

訪問栄養指導の様子

これから認定取得にチャレンジする方へ、一言お願いします。

在宅での食事は、ご本人やご家族の考え、嗜好、生活環境、介護者の高齢化など、個別性が非常に高く、自分の力不足を実感することもあるかもしれません。
そんな時、正しい知識を学ぶ機会があり、共に悩みを相談できる仲間がいることは本当に心強いです。

ぜひ認定資格に挑戦し、自信を持って一歩を踏み出してください。一緒に在宅訪問管理栄養士として活動できる日を楽しみにしています!

ほかの記事を見る